遺伝性疾患プラス オープン1周年のご挨拶

遺伝性疾患プラス編集部

  • 2021.04.30 公開 (最終更新: 2021.05.01)

POINT

  1. 5月1日で遺伝性疾患プラスはオープン1周年
  2. 1周年記念イベントを開催予定
  3. これからもみなさまのお役に立てるサイトとして成長する努力を続けます

コロナ禍で迎えた1周年

遺伝性疾患プラスは、2021年5月1日に、サイトオープン1周年を迎えました。この日を迎えられたのも、サイトに掲載の情報を日頃からご利用くださっている皆さまの支えがあったからこそと、心より感謝申し上げます。

1年前のオープン時、日本は新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)による初めての緊急事態宣言下にいました。未知の病原体そのものに加え、外出自粛や飲食店等の営業自粛など、さまざまなことに、世の中全体が不安や戸惑いであふれていたのを記憶しています。今回の1周年も、一部地域に3度目の緊急事態宣言が出されている中で迎えることとなりました。

しかし、この病原体に対するワクチンは驚くべきスピードで開発され、流行して1年ほどで人々への接種が始まりました。この、新型コロナのワクチンとして各国で承認/開発されているものは、mRNAワクチン、プラスミドDNAワクチン、ウイルスベクターワクチンなど、核酸や遺伝子を用いた新しいタイプのワクチンが目立っています。「核酸」「遺伝子」がキーワードになるというところには、さまざまな遺伝性疾患に対して開発中の、新たな治療薬との共通点を感じることができる気がします。つまり、新型コロナのような感染症は「外因性」の病気であるのに対し、遺伝性疾患は「内因性」の病気といえますが、「病気の種類に関わらず」核酸や遺伝子を利用した医療が世の中で急速に発展しているところを目の当たりにできているように思えるのです。こうした現状は、遺伝性疾患の医療のスピーディーな進歩にも寄与するものと期待できるのではないでしょうか。

サイトオープン当初、「疾患解説」「専門家インタビュー」「ニュース」の、ミニマムな状態でスタートした遺伝性疾患プラス。1年経ったいま、それぞれの記事が充実しつつあることに加え、患者さん、ご家族、患者会、患者支援団体へとインタビューの範囲が広がりました。さらに、臨床試験情報や生活のヒント、用語集も加わりました。3月には初めてのイベントとして、オンライン座談会「遺伝子治療のきほん」を開催し、多くの方にご視聴頂きました。現在、1周年記念イベントも企画中ですので、楽しみにして頂ければ幸いです。

遺伝性疾患プラスは、これからも、ご利用者の方々の情報ニーズに対してアンテナを伸ばし、情報発信をすることで、困りごとやお悩みなどの解決の糸口になるなど、真にお役に立てるサイトとして成長を続けられるよう、努力を続けて参ります。今後とも、遺伝性疾患プラスを、何卒よろしくお願い申し上げます。

2021年5月1日

遺伝性疾患プラス編集長 二瓶秋子

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