セルフチェック機能、結果は診察時に医師に伝えるサポートツールに
CSLベーリング株式会社は7月28日、血友病Bの患者さんやご家族と医療従事者のより良いコミュニケーションに貢献することを目的に、新しくウェブサイトを開設したことを発表しました。
このウェブサイトには、日頃の血友病診療や日常生活における運動についての「セルフチェック」や、治療の種類、治療薬(血液凝固第Ⅸ因子製剤)に関する解説などが掲載されています。
セルフチェックは、3つの質問に答える形式で、結果を画像としてスマートフォンに保存できます。保存しておいたデータは、診察時に医師に希望を明確に伝えるためのサポートツールとして活用できます。また、質問に関連する全国アンケートのデータをもとにした医師のコメントも見ることができます。
血友病Bの治療、少ない注射回数で患者さんの負担が軽くなるよう進歩
血友病Bは、出血すると血が止まりにくい疾患で、出血への不安からアクティブな活動を控えるなど、日常生活にさまざまな影響があります。関節での出血は痛みを伴う場合があり、繰り返すと完治しづらい関節症にもつながります。
現在の治療法は、不足している血液凝固因子を定期的な注射で補い、その因子活性を維持する「定期補充療法」が一般的です。治療方法の開発は進歩し続けており、出血をしっかりと抑えつつ、少ない注射回数で日々の負担を軽くできるようになってきています。
なお、同ウェブサイトでは今後、人気漫画「はたらく細胞」のスピンオフ作品「はたらく血小板ちゃん」とのコラボ企画も予定されています。(遺伝性疾患プラス編集部)