脊髄性筋萎縮症の当事者が遠隔で挑戦、「第2回 バイオジェン杯 スポーツ大会」開催

遺伝性疾患プラス編集部

POINT

  1. SMA Month 2021「第2回 バイオジェン杯 スポーツ大会」が8/21~22に開催
  2. 1日目は「OriHimeスポーツ大会」、2日目は「オンラインボッチャ大会」
  3. 脊髄性筋萎縮症の当事者の方々が選手として参加、YouTubeライブ配信も

8月をSMA啓発月間としてイベント開催

バイオジェン・ジャパン株式会社は、2020年に引き続き2021年も8月に啓発活動「SMA Month 2021」を実施すると発表しました。脊髄性筋萎縮症(SMA)は、運動のために使用する筋肉をコントロールする神経に影響が及ぶ遺伝性の神経筋疾患で、日本では指定難病の一つです。米国では毎年8月をSMA啓発月間とし、SMAに関するさまざまな活動が展開されています。これを受け、バイオジェン・ジャパンは昨年に引き続き、日本でも8月に「SMA Month 2021」を実施し、SMAとともに生きる方々が夢や希望の実現に向かって仕事に取り組むこと、社会と関わっていくことを応援する企画を展開します。

SMA Month 2021のメインプログラムとして、8月21日(土)・22日(日)の2日間にわたり、SMAの当事者の方々が選手として参加する「第2回バイオジェン杯スポーツ大会」を開催、YouTubeでライブ配信が行われる予定です。このスポーツ大会は、分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」を開発・提供する株式会社オリィ研究所と、さまざまな身体的な個性を持つ方々が交流できる場を作る一般社団法人ぐるりの協力のもとで、開催する運びとなりました。

1日目は、SMAの当事者が分身ロボットOriHimeを操縦し、遠隔でゲームを行う「OriHimeスポーツ大会」です。株式会社オリィ研究所代表取締役CEO 吉藤オリィ氏が、同スポーツ大会のために開発・改良した「走れるOriHime」が活用されます。2日目は、小学生以下のSMAの当事者が選手として参加する「オンラインボッチャ大会」。今回は、オリィ研究所が開発協力をしたオンラインボッチャシステムを使い、遠隔でボッチャを実施します。両日程ともに、SMAの当事者の方々がチームプレイで協力しながら競技に参加します。

SMA当事者でOriHimeパイロットの方々からのメッセージ動画も

SMA Month 2021では他にも、分身ロボットOriHimeを遠隔で操作するパイロットとして「分身ロボットカフェDAWN ver.β」等で活躍中のSMA当事者のゆうかさん(増田優花さん)、いずみさん(西村泉さん)からのメッセージ動画の配信も行われています。

バイオジェンは「SMA Month 2021」を通じて、SMAをはじめとするさまざまな原因で体の自由が利かないなどの有無にかかわらず、どんな境遇であっても楽しめるエンターテイメントの新しい形を模索し、広く社会へ提案していくとしています。

同イベントの視聴方法など詳細については、下記関連リンクよりご確認ください。(遺伝性疾患プラス編集部)

関連リンク