2周年の「2」は遺伝とも縁の深い数字
遺伝性疾患プラスは、2022年5月1日に、サイトオープン2周年を迎えました。コロナ禍が続く中、無事2周年を迎えられたのも、読者の皆さまはじめ、同サイトに関わる大勢の方々の支えがあったからこそと、心より感謝申し上げます。
さて、名字が「二瓶」、そして、子どもは「ふたご」の私にとって、2周年の「2」は個人的にも縁のある数字です。さらに、今年は2022年と、2が多い年です。分子遺伝学的にも2という数字は重要な意味を持ちます。まず、私たちの体の細胞にはゲノム(各染色体)が2セットあります。これを「2倍体」と言いますが、2であることが重要で、1でも4でも細胞の性質が不安定になり病気につながることがわかっています。そのゲノムを構成するDNAは2重らせん構造を取り、ヒトゲノムに含まれる遺伝子数は約2万であると知られています。その他、目や手足、腎臓など、2つずつ存在する臓器・器官もたくさんあり、私たちの体にとって2という数字とはとても縁が深いとわかります。
2にまつわる話はこのくらいにしまして、2周年を迎えた遺伝性疾患プラスは、この1年で、より多くの方々に記事をご覧頂けるようになりました。疾患解説記事、患者さんインタビュー、生活のヒント、ニュースなどの公開記事数が増えていく中、学習コンテンツや特集ページの新設、治験・臨床試験情報への海外の試験情報の追加など、読者の皆さまからのご要望を反映して、より直接的にお役に立てるサイトを目指して進んできたからこその成長だと思っております。まだまだ、反映できていないご要望はたくさんありますので、引き続き、改善に努めて参ります。
2周年記念イベントに加え防災特集を予定
遺伝性疾患プラスでは、2周年記念イベント「願いを叶え、疾患啓発につなげる」を実施中です。2021年の1周年では、グループ会社であるエムスリー株式会社が展開する『CaNoW(カナウ)※』と共に、ムコ多糖症の男の子の願いを叶えました。2周年では新たに3人の願いを叶え、現地レポートとしてご紹介することで、遺伝性疾患のことを世の中の人たちにより知って頂きたいと考えています。現在、応募は終了し、叶える願いを厳正に審査中です。こちらも、記事を楽しみにしていて頂ければと思っております。
※CaNoW(カナウ)は『病や障がいと共にある方』の願いを叶えるプロジェクトです。
2022年に入り、コロナ禍に加え、全国的に地震が多く発生したり、ウクライナ情勢など胸が痛くなる国際的な出来事が続いていたりと、「何かが起きたとき」に対して漠然とした不安を抱えている方も多くいるのではないかと感じています。もちろん私も例外ではありません。コロナや世界情勢については人間の知恵と道徳を信じつつ、地震などについては、遺伝性疾患プラスより「防災」の観点からの特集記事発信も近日予定しておりますので、改めて皆で可能な備えを確認し、できることは準備しておければと思っております。
遺伝性疾患プラスは、これからも、読者の方々の情報ニーズをお伺いし、その解決の糸口となる情報発信をしていくことで、皆さまにとって真に役立つサイトとして成長を続けられるよう、努力を続けて参ります。今後とも、遺伝性疾患プラスを、何卒よろしくお願い申し上げます。
2022年5月2日
遺伝性疾患プラス編集長 二瓶秋子