知っておきたい医療用語~遺伝性疾患~
遺伝性疾患プラス編集長 二瓶秋子
遺伝性疾患とは、遺伝性の病気、つまり、「遺伝情報」の変化により引き起こされる病気をいいます。
そのため、遺伝性疾患は、1つの遺伝子の変異で発症する病気、複数の遺伝子の変異が重なると発症する病気、遺伝子の変異と環境的な要因の組み合わせで発症する病気、染色体の全体や一部の構造が変化して起こる病気など、多岐にわたります。
遺伝性疾患では、体を構成するどの細胞でも同じ遺伝情報の変化が見られます。
ですので現状では一般的に、遺伝性疾患は、紫外線やたばこなどで後天的に体の一部の細胞の遺伝情報が変化して発症する「体細胞がん」とは、区別された疾患と考えられています。
「遺伝性疾患」ぜひ覚えておいてください。