遺伝カウンセリングでは、必要な情報の提供や、相談者（クライアント）の疑問や悩みに対するサポートが提供されます。
遺伝学を専門とする医師やカウンセラー（臨床遺伝専門医、認定遺伝カウンセラー、など）は、症状や状況に遺伝的な要素が含まれているかどうかを判断するために、当事者やご家族の病歴や健康状態を詳細に尋ねることがあります。また、さらに詳しく把握するために、健康診断や適切な検査が勧められることもあります。
遺伝性疾患と診断された場合、専門医や認定遺伝カウンセラーは、診断の内容や、その遺伝性疾患がどのように遺伝するか、将来の世代に受け継がれる可能性はあるかの説明や、検査や治療の選択肢などに関する情報を提供します。
遺伝カウンセリングでは、主に、次のことが行われます。
- 複雑な医療情報をわかりやすく伝えること
- 一人ひとりが、自分の健康管理や妊娠・出産に関わる選択肢について、十分な情報を得た上で、自立した意思決定を行えるよう支援すること
- 一人ひとりの信念、慣習、感情を尊重すること
また、次のことは行われません。安心して遺伝カウンセリングを受けましょう。
- どの選択肢を選ぶべきか意見を言うこと
- カップルに対して、子どもを出産するかどうかを強要すること
- 妊娠の継続または終了を勧めること
- 遺伝性疾患の検査に関わる情報を、他人に伝えること
（遺伝性疾患プラス編集部）
