【教えて!編集長 Radio ver.】⑤ヒトゲノム配列「完全に」解読、遺伝性疾患との関わりは?

遺伝性疾患プラス編集部

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二瓶: 皆さん、こんにちは!遺伝性疾患の患者さん・ご家族向けメディア「遺伝性疾患プラス」編集長の二瓶です。「教えて!編集長」は、遺伝性疾患に関わる難しい内容をわかりやすくお届けするコーナーです。

山田: 皆さん、こんにちは!遺伝性疾患プラス編集部の山田です。今回も、ラジオ感覚で聞いて頂ける音声コーナーでお届けします。移動の際や、家事の隙間時間を使って、ぜひ聞いてみてくださいね。

二瓶: 今回は、読者の皆さんからご希望が寄せられた「日本語で聞く!海外ニュース」を解説します。

今回解説する海外ニュースは、ヒトゲノム配列、ついに「完全に」解読です。

山田: アメリカのNIH(米国国立衛生研究所)が、ヒトゲノム配列の完全解読に成功したことを発表して、日本でも話題になりましたよね。そもそも、「ヒトゲノム」って何ですか?

二瓶: ヒトゲノムとは、遺伝子など、ヒトがもつ遺伝情報を全部まとめて指した言葉です。それらの遺伝情報は、約30億にわたる塩基の文字列で構成される、DNAという物質に刻み込まれています。

山田: ヒトのゲノム配列って、これまでは完全に解読されていなかったんですか?

二瓶: 実はそうだったんです。2003年に、ヒトゲノムプロジェクトによってゲノムの約92%の配列が解読されました。でも、残りの約8%はそれまでの技術ではどうしても解読できておらず、この部分にもまだ多くの遺伝情報が含まれていたんです。

その後、実験方法や計算方法の工夫といった改良を通じて、ついに今回、完全解読されたというわけです。

山田: ヒトゲノム配列が完全に解読されたことで、遺伝性疾患の当事者にはどのようなことが期待されるのでしょうか?

二瓶: 今回新たに解読された部分に、特定の疾患に関連する遺伝的な変化などがあるのかどうか、調べられるようになったというのがとても重要なことだと思います。例えば、これまで未診断となっていた遺伝性疾患の、確定診断につながる可能性もあります。また、病気の原因となる、新たな部分がわかることで、新しい治療法の開発に結び付いていくことも期待されます。

山田: なるほど!遺伝性疾患の当事者にとっても、重要なニュースということですね。

二瓶: そうなんです!それでは、最後に、今回の海外ニュースのポイントをおさらいしましょう。

  1. ヒトゲノム配列が完全に解読された
  2. 完全解読により、未診断疾患の確定診断や新しい治療法の開発につながることが期待される

詳しい情報は、YouTubeの説明欄もしくは記事の関連リンクにある海外ニュース記事をチェックしてみてくださいね。

今日はここまでです。それでは、次回もお楽しみに。さようなら!

山田: 二瓶さんのウクレレと一緒にお届けしました!(遺伝性疾患プラス編集部)

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